“いつも”のように・・・ だけど、これがわたし達の最後の夜。 いつも通りは、嫌だった。 これ以上のことは、何も望まない。 だから・・・ 「平助君、最後の我が儘、聞いてくれますか?」 嗚咽交じりの声で、尋ねる。 そっと目を閉じて、返事を待った。 お願い、最後だから・・・ 最後の、最後だから。