「あれ・・・?」



広間に張り詰める、嫌な雰囲気。


それは、伊東と原田さんの間から放たれていた。


余裕そうな笑みを浮かべる伊東と、怒りを露にする原田さん。


原田さんが伊東を嫌っていたのは知っているが、まさかここまでとは・・・



「佐之、どうしたの?」



少し気圧され気味に、平助君は声をかけた。


すると、原田さんは伊東から視線を離し、平助君を睨み付けた。