------ ---- -- 「一条さん!! 総兄と話できました!」 翌朝、誠君は嬉しそうな声と共に、広間に飛び込んできた。 頬も嬉しさのせいで、紅潮している。 本当の理由を聞いたのだろう。 顔には、影なんてこれっぽちも無く、晴れ晴れとしている。 「総兄、やっぱり僕のお兄ちゃんですっ!」 「そっか、良かったね」 あまりにも嬉しそうなので、俺の顔にも笑みが浮かんだ。