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屯所の壁にもたれ掛かっている誠君。


その顔にもう、涙はなかった。


でも、寂しそうな表情をしていた。



「誠君、何かあった？」



そっと声をかける。


だけど誠君は俯いて、首を横に振るだけだった。


・・・これは、沖田さん絡みだな。



「沖田さんと何かあったんでしょ？　喧嘩？」