「睦月・・・まだ起きてたの?」



布団の中から、篭った声が聞こえた。


眠そうに、目を擦る平助君。



「すみません、起こしてしまいましたか?」


「ううん、大丈夫。 ・・・何見てたの?」



わたしの手の中にある物を、覗き込む。



写真を見て、わたしの顔を見る。


・・・見比べられてる?