桜が今、咲き誇っていることが分かり来てみたのだが・・・ 途中で、平助君がわたしの手を握ってきた。 それが、いまだに続いている。 手を繋いだまま、桜を見上げる。 満開に咲いているのに・・・ いつ散ってもおかしくない位、儚かった。 「鈴? どうかした?」 「え?」 わたしの顔を覗き込んできた平助君が、目の前にいた。