屯所内にも道場にも姿が見当たらない。 壬生寺にも・・・どこにも。 ここまで来ると、もう避けられてるとしか思えない。 わたしは探し回るのを諦め、部屋へと戻った。 「あ、鈴。 稽古行ってたの?」 部屋で掃除をしている、平助君。 ここにいたなんて・・・ あの時間は、だいぶ無駄になってしまった。