「えっ!?」 そりゃ、驚くのも無理はない。 わたしだって、明里さんがいたのには驚いたから。 「何の話してたの?」 「山南さんのことです」 “山南さん”と聞いて、平助君はさっと視線を泳がせる。 切腹した山南さん。 それは、未だに隊士達は引きずっていた。