「あの、さ・・・これから、鈴って呼んでいい?」 ――――嫌じゃなかったら、だけど・・・ と、少し恥ずかしそうに言う藤堂さんだが・・・ わたしはもっと恥ずかしいのだ。 これで、いくらか熱も上がっただろう。 「なら、わたしも、平助、さんと呼んだ、方がいいで、すか?」 途切れ途切れに話す。 熱が、別の意味で赤くなった顔を隠してくれている。