渡されたのは、髪紐だった。 それは藤堂さんも同じで、しかも・・・ 「「浅葱色?」」 お揃い、という形になってしまった。 「ありがとう、しんぱっつぁん!!」 「ありがとうございます」 わたし達は、早速髪紐で髪を上げる。 少し恥ずかしい、という思いもあったが、気にしていないような素振りをする。 「睦月、口調が変わってきたな」 「・・・そうですか?」