「でもさ、本当は江戸に行くの僕だったんだよね」


「・・・みたいですね」



そう。


初めは江戸に向かうのは、藤堂さんだった。


でも、わたしがそれを拒んだ。


必死になるわたしを見てか、近藤さんが永倉さんを行かせてくれた。



「まあ、お土産買ってきてくれるみたいだからいっか」



・・・かなりのん気ですね、藤堂さん。