「どうして・・・それを俺達に言わなかったんだ!?

死んだ奴等も、助かったかもしれないんだぞ!?」



突然大きな声を出す土方。


その目は、大きな怒りを秘めていて・・・


怖くて――――悲しかった。



もし、本当のことを話して、歴史が変わってしまったら・・・


怪我で済んだ人が、死んでしまうかもしれない。


死なずに済んだ人が、この世から消えてしまうかもしれない。


大切な人が――――傷つくかもしれないのに・・・



「わたしには、そんな事できない」