近藤さんを筆頭に歩き出す。



「平助~そんな小さい背で、戦えるんですか?」


「なっ!! 僕は小さくないし、戦えるし!」



のんきな二人は、こんな状況でも言い合っている。


それが、隊士の緊張をほぐしているみたいだけど・・・



「こら、静かにしなさい。奴等に聞こえたらどうするんだ」


「「はい・・・」」



沖田さんも、頭が上がらないのか、シュンとしている。


そんな和やかな雰囲気も、池田屋が近づくにつれて緊迫したものへと変わっていく。