「お前は、誰かが本命を伝えに来た時に、すぐに沖田さんの所へ行って」 それだけを言いわたしは、一条の返事を待たずに部屋を出る。 あいつなら、沖田さんを守ってくれるだろう。 もう、誰かが死ぬのは、傷つくのは嫌だから・・・ もう、ここの人達は他人なんかじゃない。 わたしにとって・・・家族のような人達だから。 守るためなら―-――命だって惜しくない。