「トシ、もういいではないか。 


それよりも睦月君が、死について、生について真剣になっている。


それが、何よりだ」



な?と、わたしに言ってくるのだが・・・


いまいち、よく分からない。



「僕も、睦月が変わってきてよかった!」



明るい声と、眩しい笑顔の藤堂さん。


変わってきている実感はないが・・・藤堂さんが、笑っている。


わたしには、それで十分だ。