「あと、変なことなんですが今何年ですか?」 「ほんと、変わったこと聞きますね~今は文久三年ですよ」 ・・・わたしの僅かな願いを砕いてくれてありがとう☆ もういい、ここじゃ目立ってしまう。 ここが本当に幕末なら、“あれ”が居るのかも・・・ 「“あれ”に見つかったら面倒だな・・・」 そう呟き、その場を立ち去ろうとする。 「ちょっとまってちょうだい」 その声に振り返ると、優しそうなおばあさんがいた。