「私は副長に知らせてきます!」



そう言い、山崎さんは元来た道を、走っていった。


わたしは、芹沢さんを見つめる。


どうしてこの人は、周りの人を敵に回すことしかしないんだろう?


どうして・・・この人は、自分を犠牲にすることしか出来ないのだろう?


わたしは、そっと芹沢さんに近づいた。



「芹沢さん」


「何だ?」



鼻につく、酒のにおい。



「もう、止めませんか?」