そのまま、睦月は空に目を向けた。


僕は、そんな睦月の横顔を見る。


その顔は、少し切なげだった。



何を思ったのか、僕には分からない。



でも、なぜかその顔に、平汰の死に顔が重なって見えた。


平汰の死に顔は、とても幸せそうだった。


やっぱり、睦月。


君は、変わった子だな。