びっくりしたように、目をまん丸にする睦月。 「平汰のこと、ずっと引きずってたけど・・・ 睦月のおかげで前を向けた」 『ありがとう』 そう言いたかったのに、その言葉は大きな花火の音で掻き消されてしまった。 でも、それは睦月には通じたようで。 笑ってはいないが、目に優しさが灯った。