「うーん・・・」



難しい顔をして考えている一条。



「上手く言えないんですが、怖かったんじゃないでしょうか?」



「怖い?何が?」



睦月が、何を怖がったのか・・・さっぱり分からない。



僕が尋ねると、一条は言いずらそうに視線を泳がせた。



「えぇと・・・藤堂さんが、です」