「へ?」



「やっぱりいい。忘れて」


わたしの質問に、きょとんとしてる一条を置いて部屋に戻ろうとした。



「怖いよ。でも、守らないといけないものがあるのなら、俺は迷わず斬るよ」



後ろから、一条が叫んだ。


そっか・・・一条には守るものがあるんだ・・・



でも、わたしにはあるのだろうか?