「どうした、睦月?」 固まっているわたしに藤堂さんが声をかけてきた。 「どこか斬られたのか!?」 「いえ、どこも斬られていません」 心配そうに、わたしを覗き込んでくる藤堂さん。 わたしはそれには答えずに、あの冷たくなった力士を指差した。