こちらを振り返りもせず、橋を渡って行く姿を悔しげに見送る。 わたし達も、再び歩き出したのだが・・・ 芹沢さんは、まだ苛立っているみたいで、足音荒いし、早足だし。 おかげで隊士達はビビリっぱなしだ。 そんな彼らに言ってあげたい言葉がある。 『大丈夫。これからもっと怖いことが起こると思うよ』 ・・・これから起こることを知っているのは、わたしと、一条だけ。