よくあんなので、民から金銭奪えたな・・・ 色々な面で疲れがどっと出てきた。 偽壬生浪士組に縄をかける藤堂さんを振り返る。 視線に気付き、顔を上げる藤堂さんにわたしは声をかけた。 「俺は、あなたが平汰を殺したという考えは、間違っていると思います」 きっと平汰は幸せだっただろう。 望みが叶って、外に出られて・・・ あなたに、大切にされて。