少し早足で台所へ向かうと、そこには藤堂さんがいた。 バチッと目が合ってしまい、慌てて逸らす。 気まずい・・・ 別に大坂に行けないのが嫌な訳ではない。 笑った顔が、雰囲気が父に似ていた近藤さんに信用してもらえていなかった。 それがショックだった。