「あ、僕の買ってきた、お土産食べてるんですか?」



ニコニコと笑いながらわたし達の横に座る沖田さん。



「俺、お茶淹れてきます」



スッと立ち上がり、わたしは台所へ向かった。


しかし、そこへ行くためには土方の部屋の前を通らなければならない。


もし、そこから土方が出てきたら・・・最悪だ。



「遠回りするか・・・」



時間はかかるが、顔を合わせるよりかはマシだ。


普通は廊下を真っ直ぐ突っ切れば着くはずの所を、ぐるっと回っていく。


軽く2倍はかかるだろう。