いつも無表情の睦月もさすがに驚いたのか、わずかに目を見開いている。 隊士達なんて、顔が睦月に負けないほどに真っ青だ。 気分悪いのに無理をする睦月が許せなかった。 僕は睦月を背負い、屯所に帰ろうとした。 はじめは抵抗していたが、最後は渋々僕の背中に身を預けた。