『警察のものですが、睦月様のお宅ですか』 お母さんの顔が険しくなる。 怖くなったわたしは、お母さんを見るのをやめた。 『えっ・・・そんな!主人は無事なんですか!?』 その大声にバッと顔を上げる。 『ご主人は・・・お亡くなりになりました』 『そんなっ・・・』 わたしには、電話の相手が何と言ったのか分からなかった。 でも、その時わたしはもう11歳。 何故お母さんがこんなに取り乱しているのか、大体は分かった。 ――――お父さんに何かあったんだ・・・