「え・・・?」 「いっ、一本!し、勝者・・・睦月」 勝ったのはわたしだった。 「油断禁物ですよ、永倉さん・・・最後、勝ったと油断しましたよね?隙だらけでしたよ。本戦では命取りです」 わたしは竹刀を後ろから永倉さんの首に当てていた。 「どうやったんだ・・・?」 永倉さんが恐る恐る聞いてきた。