蒸し暑いぬるい風が当たる。 「7月かぁ…」 「異常気象だよな」 「ね〜」 相変わらず隼人は、 あたしの側にいてくれる。 「隼…ゴホッ……」 「美桜?大丈夫か?」 「…ゴホッ…ん」 最近では咳がひどい。 どんどん蝕まれてく体。 あたしの体は……。 …弱くなるな、美桜! あたしは強いの! 最近はもう…そう思えないよ。