「足りないわよっ!まだたくさん…あるでしょ…!」

「美桜…。最後のChu…よかったぜ」

「俺が結婚するわけねぇーだろ」






涙が頬を伝っている。

でもなんでだろう?


笑顔になれるんだ。

すごいな、美桜。



美桜。

この丘で見ていてよ。

桜の木になって。

美しい桜を咲かせろ。

そしたらいつでも、

“美桜”を思い出せる。


な、美桜―…?