コイツの父親と俺の父親が友人同士。

って事は、やっぱり何かしら…

仕組まれていて間違いないな。

不信感がさらに膨らみ始めた。


両親と松波も食事を終え、

何故か、母親と松波は

使用人達と共にダイニングを後にした。



俺と父親はリビングへ移動し、


「それはそうと…」


食事を終えた父親が、

優雅に珈琲を口にして…。


「パーティーに連れて行く女性はいるのか?」


やっぱり、その話題が出て来たか。

まぁ、そんな事だろうとは思ってたけど。


「ん、今回は何とか自力で探したから大丈夫」

「大丈夫って?恋人はいないだろ?」

「恋人じゃなきゃダメなのか?違うだろ?」

「んッ?!あぁまぁそうだが…」


俺が自力で探したのが癪に障るのか?

まぁ、俺にとってはどうでもいい事だが。