きっと、ここに恋人と住んでいたんだ。


私が心の傷を癒してあげれたらいんだけど。

こればかりは、難しいだろうなぁ。


でも、孤独そうな彼を支えてあげたいって

思うのはやっぱり変なことなのかな?


だって、彼の瞳が凄く辛そうで…。



彼に誘われカクテルを飲み始めた。

昨日に比べ、度数が低いのが分かる。

喉ごしがカーッてしないもの。


けれど、彼は度数の高そうなお酒を

結構なペースで飲み続けている。


……大丈夫なのかな?

そんなにも……辛い恋の想い出?



2時間ほど経過して、

そろそろ寝た方がいいよね?


明日、明後日は週末で会社はお休み。

けれど、私には『護衛』という任務が。


……ん?

これって、労働基準法に違反してない?


まぁ、会社内ではほとんど仕事はないし、

移動の時以外は、仕事らしい仕事もないし。

出先でも、無言でボーっとしてるだけだし。


彼の横にいるだけで良いんだから…

まぁ、文句も言えないか。