たった、ひと言。



それからは本当に楽しくて。




「あー…、日誌書くことねぇ!」



帰る直前のショートホームルームで、日誌を広げて頭を抱える日直の中川。



「貸して!」



中川から日誌を奪ったあたし。


中川が悩んでいるのは、
『今日頑張っていた人』って欄。


あたしはサラサラと文字を書き、中川に返す。



「これで出してきなよ!」



『頑張っていた人…オレ!
イケメンで、何でもできて、マジ完璧』




日誌のその文を見て、笑う中川。



「出せるわけねーじゃん!」



「あははっ」



「じゃあ、お前にしとくよ」



そう言って中川が書いたのは、



『頑張っていた人…小澤。
パーフェクトガール』




「ちょっ……やめてよ!」



冗談言ったり、からかい合うようになったあたし達。


どうしようもなく楽しい。



いつか、伝えられたらいい。



『好き』だって。