たった、ひと言。




受け取ったピンクの消しゴムを手でつくった暗闇で見ると、光の中に浮かび上がる“M”。




「なんでM?」



「え、だって“愛美”じゃん」



「そっ、か…。ありがとう…」




ずるい。

ただ理由を、言っただけだってば。



「愛美」って、言っただけじゃん。


赤くなるのはおかしいってば…。


でも、脈打つ心臓がおさまらない。



ピンクの消しゴムをもう一度覗くと、愛美の“M”。



そして思わず笑うと一緒に笑った中川。





あぁ、ホントに好き。

いつだって笑ってる、優しいキミ。


その横顔に、恋をした。