たった、ひと言。



だから嘘ついて、教室を出たの?



止まったはずの涙がまた溢れる。



もう、止められないかもしれない。



この関係を、変えたい。


“クラスメイト”は卒業したい。




「どうした!?俺、何か言った?」




慌てる中川。



あたしが「好き」って言ったら、ドキドキしてくれますか?


頭の中、一瞬でもあたしだけになってくれますか?



あたしの事、どう思ってますか?





長く続く廊下。


窓から入る太陽の光が、あたし達の影をつくっている。



斜め前には、心配そうな中川。





足が震える。


頭が真っ白。


体中の熱が顔に集中している気がする。



スカートの裾を握った手に力を入れる。