たった、ひと言。




「先生、頭痛いんで保健室行っていいですか?
付き添いは小澤にお願いします」




急に立ち上がった中川に、みんなの視線が集まる。




「いいわよ。気をつけてね」


「小澤、よろしく」




教室を出た中川に、慌てて追いつく。




「中川、頭痛いの?大丈夫!?」



廊下を歩きながら聞く。



「え、全然平気」


「へ?」



少し前を歩く中川が立ち止まって振り返る。




「小澤が大丈夫かと思って…。泣いてたじゃん」




「それ、で…?」