ビター アンド スノウ




ポケットから、携帯を取り出し、そのまま画面に指を滑らした。


優しく笑う目尻、コートに覆われた口元に、ポケットに突っ込まれた手のひら。

癖も、心も、身体も、全部が悔しいくらいシュンちゃんの色に染まってる。



ーー今度は、シュンちゃんが私の色に染まってしまえばいい。



「……もしもし。」
「…っ、ーー柚??」



11文字の数字で繋がった彼は、驚いたように上ずった声を出していた。



私たちは、まだ終わっていない。

ちゃんと心の底から言い合って、本気で怒って、もう一度、仲直りのキスをしよう。

そうしてまた、一周年記念には、2人で雪の中を歩いていこう。



今度は、私があなたの髪の雪を落としてあげる。
雪を、“私たち”の色で染めていこうか。



雪がきみの色に染まる。














FIN