ーーそんなの、イヤだ。 髪の雪を振り払う方法さえ知らない私は、“私たち”から“私”には、まだ戻れない。 ……まだ、戻らなくてもいい。 戻りたくない。 私はまだ、シュンちゃんといたい。 「……っ、」 無意識に、ジャケットを口元に持っていき、手のひらをポケットに突っ込んでいた。 “俺が、悪いんだ” そんな理由で、納得していいの? このまま終わらせてしまって、いいの? …ダメに、決まっている。