静かに穏やかに笑う姿も、コートで口元を覆ったり、ポケットに手を突っ込む癖も。 隅から隅まで、大好きだった。 「……ん?」 「バカ」という私の愛ある暴言に気づかないフリして、こっちに笑いかけてきたシュンちゃんとの幸せは、ずっと続くものだと思っていたんだ。 ** ふっ、と。 道端に立ち止まりながら、ジャケットで口元を覆い、ポケットに手を突っ込んでる自分に気がついた。