明日は、2人の1周年記念日だった。 …本当、ならば。 ーー「シュンちゃんなんて、大っ嫌い!」 午前1時、36分。 雪が降り乱れる中、シュンちゃんの家から飛び出したのは、つい10分ほど前のこと。 シュンちゃんというのは、私の彼氏で。 …いや、“だった”人で。 本当は、明日で一周年記念になるはずだったのに。 私は、彼から別れを告げられたのだ。