車が出発する。



「ばいばい……雪都」


届かない、ばいばい。


「―…!」


涙が止まらなくて。



「柚希…ごめんな」

「おと……さん」

「優介。」

「母さん…」

「「本当にごめんなさい」」



両親が謝る。


ううん、

2人が幸せなら幸せだよ、あたし。


「優にぃっ…!」

「…柚希。大丈夫、俺が守るから」



雪都……会いたい。


離れたくない……。


「約束破って…ごめんね」


許してください。