幼なじみに恋をした2


『 雪へ。
手紙なんか何年振りかな?
最近はメールばかりだから緊張します(笑)

今、雪はびっくりしているでしょうか?
びっくりしていると思います。

あたしは、明日から引っ越す事になり、この土地を離れなければならなくなりました。
すごく悲しいです。
夏実もこんな気持ちだったのかな?
なんて思います。

雪に伝えていなくてごめんね。
許してください。
自分を責めないで下さい。
雪はなにも悪くありません。
なにもって言ったら少し間違いになりますが、悪くはないの。
あたしが自分で決めた事。
雪がもし、夏実を選んでもあたしは怒らないよ。

雪の出した答えなら、あたしは応援する。

雪を好きなった事、付き合えた事…後悔してません。
嬉しくて、楽しくて、甘い夢を見させてくれた雪に感謝しなくちゃね。

雪があたしを忘れても、あたしは雪を忘れません。

…やっぱりわがままはあたしには合わないみたいです。

ごめんなさい、雪都。
そしてさようなら雪都。
柚希より』