あれから1ヶ月。


「ゆーきー」

「んっ?」

「一緒に帰ろ」

「あぁ」


あれから俺は柚といる時間を大切にしている。


「…ねぇ雪」

「ん?」

「あたし…明日誕生日」

「あぁ」


…プレゼントなにがいいんだ?

よくわかんねぇんだよな、女って。


「…明日で最後ね」

「なんか言ったか?」

「ううん、なにも。楽しみにしてるからね、雪」

「おう!」


―…これが最後だなんて思わなかった。


柚といれないなんて。