あの日からあたしたちの関係はどんどん崩れていった―……。


「柚希」

「海…優衣」

「大丈夫なの?柚希」

「ん…。このまま…雪はあたしから離れてくの」

「柚希…」


廉ちゃんはあたしから離れた。

桜ちゃんを選んだ。


その方が楽だけど。


「ゆう!」

「廉ちゃん?」

「柚希ちゃん大丈夫!?」

「ありがとう…」


あたしの声には張りがなかった―……。


生きている心地がしない。

今日は席替え。

好きな人とペアになって座れる。


「柚…あんさ…」

「…」


嫌な予感しかしない。
なにも…言わないで。


「夏実…まだ慣れてねぇからペアになっていいか?」

―ドクン……


あぁ……当たった。


「お前ふざけんな!」

「うぉ…!」

もうやだ……やだやだやだ!!


涙が溢れて、我慢が切れた―………。