あれから俺はボーッとしていた。 だけどお昼頃女から電話が来た。 ―プルルルプルルル 「雪都ぉ?」 「…ん」 このぶりっ子みてぇな声がキモくて嫌だ。 柚からの電話ならいいのにな。 「…あたしだけど」 「夏実…?」 「…うん。」 「なんで…?」 「会いたいの。…公園に来て?」 「あぁ…」 “公園”だけでわかるのは俺と夏実の…関係だから。 でもなんで夏実? あいつ戻ってきたのか? ―公園