「じゃちゃんと起きてくるのよ?」


そう釘をさして下に降りて行った―…。


「あれ?お前ら付き合ってんじゃねぇのか?」

「んだよ、兄貴は黙れよ」

「柚になんかあったらお前殺すからな」

「はぁ!?意味わかんねぇ!」

「お前の分際で柚と付き合うとか!お前より俺の方がカッコいいだろ!?」

「ふざけたこと言ってんじゃねぇーよ」


そりゃ兄貴はカッコいいし、性格だっていい。

だけどそんな兄貴でも柚は譲れねぇんだ。

「ちゃんと捕まえとけよ、バーカ」

「うっせ」


……わかってるよ、言われなくたってな。