あたしは優衣たちに言われすぐメールした。


『廉ちゃん、今度の休みどこか出掛けない?』

……と。


そして時はたち現在。


「ゆう、これゆうに似てね?」

「似てない!」


……めちゃくちゃ楽しんでる。

でも雪都を思うと胸が痛んだ。


「ゆう?」

「あ、ごめん」

「…高梨?」

「えっ?」


急に出た、雪都の名前。



「好き?」

「…うん」

「あんな女好き?」

「…っ」


“女好き”

…違うんだよ?

前までは雪、女好きじゃなかったんだよ?

……そう言いたいのに言えなかった。


廉ちゃんに抱き締められたから。