いや、でも、まさかね。


だって……、だとしたら相手って誰?

まさか……、副会長とか?

相沢先輩と副会長が?!


頭の中に、無駄に筋肉質でガタイのいい副会長の姿が浮かび上がってきたりするから、思い切り頭を振った。


ありえないっ……!

っていうか……だって……。

いやっ、ありえないっ!


ありえたとしても、あたしの想像力じゃ無理っ!!

うまい事処理できない……っ!


「え……っ」


熱を持った頬を隠しながら考え込んでいると、急に腕を掴まれた。

急に後ろから引っ張られて、崩しかけた体勢をなんとか整えてから振り返る。