そう言って見せた写真には、アップのギャルがふたり。
今の有田先輩とあまりに違うから自信は持てないけど……、多分これがそうなんだろうなって程度には分かった。
「で、ここで取引だけど。
有田だとか、今の有田を慕ってる下級生が、朱莉に何もしないならこの写真は誰にも見せないし、有田の過去を口外しない」
わずかに微笑む先輩が、青い顔した有田先輩を見ながら言う。
「けど、もしも朱莉に手を出したら、この写真が出回ると思ってもらっていい。
ネット社会なんて言葉もあるくらいだし、校内にだったら1日もあれば十分広がる」
「……っ」
「高校デビューって言葉があるけど、ここまで更生できるものなんだって驚いたよ。
中学の頃から、いい男を捕まえて玉の輿に乗るって豪語してたらしいから必死なんだろうけど。
今の路線のまま進むなら、コレは黙っていて欲しい過去になるのかもしれないって推測して、取引に使わせてもらったんだけど……、答えは決まった?」
少しの微笑みを浮かべながら言う先輩の後ろに、黒いオーラが見えた。
……気がした。



